西側諸国の末席で アメリカの顔色を窺って生きてきた日本は パワーバランスの大変動後の世界を見据え 日本の舵取りを真剣に考えなければならなくなった なぜなら 大変動は遠い未来ではなく近い将来の話だからだ
日本は、パワーバランスが大きく変化した後の世界を見据えて、この国の舵取りについて、真剣に考えなければならなくなった。
なぜなら、この変化は、遠い未来の話ではなく、ごく近い将来の話だからだ。
アメリカが世界1位の経済大国、軍事大国の座から、2位、3位と落ちていく世界が、間違いなくやって来る。
西側諸国も、途上国に追い抜かれて、普通の国になってしまう。
西側諸国が「自由と民主主義」などと言って、いつまでも内政干渉やイデオロギー闘争を仕掛けていたら、世界中から総スカンになる。
そんな世界になってから「どうする」なんて言っても、とても間に合わない。
第二次世界大戦の敗戦から、80年近くも、西側諸国の末席に甘んじて、アメリカの顔色をうかがって生きてきた日本。
アメリカをはじめとする西側諸国が、優越的なパワーを失い、平凡な少数派になった後の世界なんて、考えたこともなかっただろう。
それに備えて、日本はどうすればいいのかということを、真剣にシミュレーションしておかなければならない。
そうしなければ、ウクライナのように、凋落する西側諸国の盾として利用されて、お払い箱になるだけだ。
どうする日本。
再び世界1位の経済大国を目指すと言うのが、策を弄するのが不得意な日本人にとっては、一番いいのかもしれない。
1位になれなくても、目指すだけで、この国は急進力を取り戻し、再び強くなれるはずだからだ。
ただ、忘れていけないのは、日本の運命をいつまでも地球の裏側のアメリカや西側諸国に預けていたら、極東のこの国は、孤立して消えて無くなるかもしれないということだ。