経済基盤が出来上がった 資本主義国の成長の原動力は「人口の増加」 もし バブル期後も 日本の人口が 右肩上がりで バンバン増えていれば おそらく 今頃は 世界第1位の経済大国だったかもしれない

国家でも会社でも、成長している限り、国民も社員も、真面目に努力していれば、その努力以上のリターンを得られる。
これこそが、資本主義が、社会主義共産主義を駆逐した理由だろう。
日本も、経済が成長していた頃は、本当に、よかった。
税収も右肩上がりで、健全財政。
そこそこの会社なら、倒産はしないし、定年まで勤められた。
事業が拡大していたから、給料も右肩上がり。
インフレ基調の経済だったから、金利も高かった。
そのせいで、ノーリスク、ハイリターンの金融商品ばかり。

株式投資だって、バブル崩壊までは、ノーリスク、超ハイリターンだった。
不動産投資も、土地バブルで、誰でも儲かった。

東京の山手線の内側の土地価格で、アメリカ全土が買えるとまで言われていた。
個人資産は、右肩上がりで増えていった。
そのおかげで、一億総中流
老後の心配だって、今ほどではなかった。
ところが、日本経済の成長が止まると、何もかもが、上手くいかなくなった。
30年以上もの間、悪い方、悪い方へと転がり落ちた。
考えてみれば、ある程度、経済基盤が出来上がった資本主義国家の成長の原動力は、人口の増加だろう。

もし、バブル期以降も、日本の人口が、右肩上がりでバンバン増えていれば、おそらく今頃は、世界第1位の経済大国だった。

事実、アメリカは、この30年間で1億人近く人口が増えているのに、日本は横ばい。
よく考えてみると、この国の政治が悪かったわけでも、国民の能力が落ちたわけでもない。
バブルで豊かになった日本人が、無意識のうちに、この狭い島国に、人口1億人なんて多すぎると考え始めたのが、発端ではないか。
狭い国土で、個体数が増え過ぎた日本人。「生物的自己抑制」のような力が働いたのかもしれない。
あまりに、単純過ぎかもしれないが、人口減少を甘く見てはいけない。
しかし、それは日本人にとって都合の良い理屈。

人口が80億人を超えたこの地球は、そろそろ限界。
そう考えると、金のかかる異次元の少子化対策なんて止めて、アメリカのように移民を受け入れるべきなのかもしれない。