「2050年の世界GDPランキング」を見ると 世界の主役が「アンチ西側」の国々に変わっていることに気づく 西側諸国ベッタリの日本にとっては大変なことだ

先ずは、PwC(プライスウォーターハウスクーパーズ)が予測する「2050年世界GDPランキング」をご覧いただこう。

次のようなランキングとなっている。

中国

インド

アメリ

インドネシア

ブラジル

ロシア

メキシコ

日本

ドイツ

イギリス

トルコ

フランス

サウジアラビア

ナイジェリア

エジプト

パキスタン

イラン

韓国

フィリピン

ベトナム

イタリア

カナダ

バングラデシュ

マレーシア

タイ

印が現在のG7

西側諸国が大好きな日本人にはショッキングな予測だ。G7のメンバーは、軒並みランクを落としているからだ。

俄には信じ難い予測。ただ、この予測が全く外れるとも言えないところが不安だ。

少なくとも、2050年までの約30年間は、日本を含む西側諸国の衰退の時代になるということだろう。

しかも、ランキングをよく見ると、世界の主役が「アンチ西側」の国々に変わっていることに気づく筈だ。

これは、西側諸国ベッタリの日本にとって大変なことだ。

いや、それどころか、大変なことはすでに始まっている。

ロシアのウクライナ侵攻に対する西側諸国による経済制裁は、世界的には総スカンの状態。

思えば、西側諸国は自分たち以外の国々の「声なき声」を無視し続けてきた。

そんな傲慢な西側諸国への手痛いしっぺ返しが始まったのだ。しかも、このしっぺ返しは、これからずっと続くだろう。

日本の政治家が、そんな未来を予測して、政治の舵取りをしているとは到底思えない。

本当に困ったことだ。

太平洋戦争で地獄を見た日本人。

努力の甲斐あって、半世紀以上にわたって経済大国を満喫してきた。

しかし、経済の停滞が続く日本を待つのは茨の道。

そればかりではない。

アジア人として初めて参加できた、G7に代表される「西側諸国という白人の社交クラブ」も、その傲慢で傍若無人な振る舞いから敵を作り過ぎた。

そんな西側諸国も、軒並み経済が停滞して、世界の「主役」から「敵役」へと転落していくようだ。

自業自得とは言え、日本は西側諸国と言う泥舟から、どのように逃げ出すかを考えなければならない時代になることを覚悟しなければならない。

日本人にとっては、波瀾万丈の未来になるだろう。

私の世代のように「アメリカ大好き」、「英語を学べば何とかなる」というノンキな時代ではなくなる。若い人たちには、本当に申し訳ないと思う。