自由と民主主義の盟主アメリカは、一体何をしたいのだろう。
アメリカは、中国、ロシアとの対立を未来永劫、続けるつもりなのか。
世界1位の大国となってからのアメリカは、アメリカに迫ってくる国々を、次から次へと叩きのめしてきた。
第二次世界大戦では、ドイツ、イタリア、日本を。
東西冷戦ではソ連を。
日米経済戦争では再び日本を。
そして今、アメリカに迫りつつある中国、インドを叩き潰そうとしている。
その前哨戦として、ウクライナを焚き付けて、最早、アメリカに対抗する力は無いと舐めていたロシアと戦わせたら、予想外の苦戦を強いられている。
「アメリカの、アメリカによる、アメリカのための自由と民主主義」の戦争なのだから、ウクライナや台湾や日本を犠牲にしないで、アメリカ人が自ら戦えばいいだけだろう。
そうは言っても、今のアメリカ人は、ウクライナ人やロシア人とは違い、職業軍人以外は戦わないかもしれない。
アメリカの政治家や大企業の経営者、プロスポーツ選手や芸能人などのセレブが、1時間で稼ぐ報酬にすら届かないような僅かな年収で、命をかけるアメリカ人なんていないだろう。
日本人だって同じだ。
「支配層や富裕層の自由」を守るために、命を投げ出すなんて、あり得ない。
ほとんどの日本人は、この国に命を捧げたくなるような自由や好待遇など受けていないからだ。
それどころか、命を投げ出して日本のために戦ってもいいくらいの小室圭さんは、既にアメリカへトンズラ。
西側諸国だろうと東側諸国だろうと「自由と民主主義」を享受できるのは、常に支配層とその取巻きのセレブや富裕層のみ。
庶民が、いつまでも「自由と民主主義」なんて言うマジックワードに踊らされていたら、命がいくつあっても足りない。
一刻も早く、利用されるだけの人生と訣別しない限り、庶民には真の「自由と民主主義」など訪れない。
それなのに、最近の日本は、アメリカから「自由と民主主義」の危機だから、西側諸国の先鋒として、ロシア、中国、北朝鮮と戦ってくれと命じられたら、後先考えずに、戦いそうで恐ろしい。
しかも、戦争になれば犠牲を強いられるだけの庶民までもが、安全を保障されたリーダーや上級国民や富裕層気取りで、「自由と民主主義」のために戦おうと息巻いている。
そんな日本の全体主義的近況を見たアメリカ人は、いまだに日本には「自由も民主主義も無いのか」と、かえって恐怖心を抱くかもしれない。
それが、アメリカと言う国。
この世界には「アメリカ」しか、まともな国は無いと考えているのが、アメリカ人なのだ。