日本の為政者は、常々、税金を上げると、大企業や富裕層が、この日本から逃げて行ってしまうから、法人税を上げたり、富裕層優遇税制を変えることはできないと言ってきた。
しかし、よく考えて欲しい。
税金を上げるだけで、日本から逃げていくような大企業や富裕層が、日本が戦争に巻き込まれるリスクに耐えてまで、日本にとどまるだろうか。
昔は、日本を捨てることイコール不幸だったかもしれないが、今は違う。
世界中のどこでも通用する人間が、日本でも持て囃されている。
そんな彼ら彼女らが、戦争による命の危険を冒してまで、日本にとどまるだろうか。
もし、とどまるようだったら、結局、世界で通用する人間ではなかったというだけ。
いずれにしても、税金を上げるくらいで、トンズラするような大企業や富裕層に配慮して、国政が運営されてきたこの日本で、一体どうして、貧しい被支配層の日本人が、命懸けで戦わなければならないのか。
だいたい、紛争や戦争に巻き込まれないように、「日本を強くすること」が急務だというのに。
政府もメディアも、そのための議論など、そっちのけで、国益度外視の「ウクライナ愛」一途に、ロシア叩きに邁進している。
そんなに、ロシアと戦争がしたければ、政治家も、キャスターも、コメンテーターも、さっさと軍服に着替えて、ウクライナに行ってくれと言いたいくらいだ。
為政者やメディアが、「自由と民主主義」のための戦いだと言って煽ってみたところで、所詮は、為政者と富裕層を守るための戦いに過ぎない。見え透いたマヤカシだ。
だから、若者に言いたい。
この広い世界で、日本にしか居場所の無い、役に立たない、時代錯誤の為政者やメディアの連中の、安全な立ち位置からの、勝手な煽動に乗ってはいけない。
生まれた国に、こだわっていたら、既得権益を守ろうとする為政者やメディアに、利用されるだけ。
とにかく自分の能力を、磨いて、国家に縛られない、自由な生き方を追求していかなければ、日本という泥舟と一緒に轟沈するだけだ。