ロシアのウクライナ侵攻を見ていて分かったのは 21世紀の現在でも 戦争は 兵士の数とハード頼みと言うことだ GAFAMが経済を牽引するアメリカは 最早 戦争などできないと言うことかもしれない

今のところ日本には、アメリカしか頼りになる国はない。

メディアは、欧州諸国の軍事力を過大評価しているようだが、日本は西側諸国では、アメリカに次ぐ2位の軍事力。

ちなみに最新の軍事力ランキングでは、アメリカが世界1位、2位がロシア、3位中国、4位インド、5位が日本。

だから、アメリカだって日本の軍事力を頼りにしているはず。

ただ、ロシアのウクライナ侵攻へのアメリカの対応を見ていると少し不安になる。

GAFAMのようなソフト産業が、アメリカ経済を牽引してからというもの、軍事産業が表舞台から姿を消してしまったからだ。

軍事産業なんて嫌われものだから当然だろうと言われるかもしれない。しかし、心配だ。

アメリカは、40年前に重厚長大産業の分野で日本に追い抜かれた。

以来、アメリカは経済の軸足をハードからソフトに移して経済を復活させた。

しかし、その代償は大きかった。

戦争に必要な鉄鋼業は、時代遅れのまま。軍事用の高級鋼が作れるか疑わしい。

海軍を支える造船業も、民間レベルでは無いに等しい。

自動車や機械なども斜陽産業。

おそらく、今のアメリカの重厚長大産業は、途上国レベルだろう。

ロシアのウクライナ侵攻を見ていて分かったのは、確かにソフトの優劣は重要だが、 21世紀の現在でも、戦争は兵士の数とハード頼みと言うことだ。

グーグルやアマゾン、フェイスブックやアップル、マイクロソフトが牽引する経済では、最早、戦争などできないと言うことかもしれない。

グローバル・スタンダードの名の下に、儲かりさえすればオーケーという経済政策を進めてきた西側諸国は、ここに来て、国家の安全を守れないほどの「明白かつ現在の危険」に直面してしまったようだ。