「弱体化したロシアが民主化してEUに加盟」そんな夢のような未来を期待したいが そうはならないだろう 強権政治が消えて 万一 無政府化したら その混乱が世界に波及して 手が付けられなくなるかもしれない
日本のメディアと一部の日本人は、独裁国家ロシアが、ウクライナ侵攻の失敗で弱体化してくれれば、万々歳と思っているようだ。
ロシアが弱体化すれば、現在の政権が倒れて、民主化するだろうと思っているからだろう。
しかし、そうはならないかもしれない。
弱体化したロシアが混乱し、無政府化して、世界最大のテロ国家。
しかも核兵器を持つ、手の付けようの無い国家になる可能性だってある。
ロシアが持っている兵器が、世界中に拡散、考えたくもない未来。
そんな、一難去ってまた一難ということだって。
ロシアの弱体化は、アメリカの狙い通りに進んでいるようだ。
しかし、アメリカのことだから、弱体化の先まで考えて心配しているかもしれない。
ロシアとウクライナと言う欧州の大国の混乱は、欧州ばかりでなく、世界秩序の混乱を引き起こしかねないからだ。
すでに、経済制裁に参加する国々と参加しない国々の分断で、グローバル経済は崖っぷち。アメリカや西側諸国の不人気が露呈した。
それどころか、早ければ10年後には、中国ばかりか、インドもアメリカに並ぶ経済大国になる。
いつまでも、ロシアに拘泥している時間は無い。
そのあたりが、ロシアのウクライナ侵攻に対するアメリカの対応が、分かりにくい理由なのかもしれない。
いずれにしても、平和への道のりは遠い。
しかも、その道のりで犠牲になるのは、大国の力関係や外交などとは無縁の「庶民」ばかり。
これが現実、辛過ぎる。