アメリカはデジタルとサービス産業に軸足を移して世界1位の経済大国の地位を保ったが その代償は大きかったようだ 物量の国アメリカという看板は 消えてしまったのかもしれない

鉄鋼の生産量の世界ランキングを見ると、中国が世界全体の生産量の60%を占め、ぶっち切りの1位。2位以下はインド、日本、アメリカ、ロシアの順だが、いずれの国も生産量は世界全体の5%以下。

半導体の生産量の世界ランキングは、韓国が世界全体の生産量の23%を占めて1位。

2位以下は台湾、中国、日本、アメリカの順。

船舶の建造量の世界ランキングは、中国がぶっち切りで1位。2位以下は日本、韓国、フィリピン、ベトナムの順。

アメリカは何と10位で、中国の100分の1の建造量しかない。

自動車の生産台数の世界ランキングは、中国が1位。2位以下はアメリカ、日本、インド、韓国の順。

世界最高性能のスーパーコンピュータの設置台数の世界ランキングは、中国がぶっち切りで1位。

今や日本が頼りにしているG7の国々は、お呼びでないレベルだ。

当然だろう、G7の国々はアメリカに追従してデジタルとサービス産業にシフトしているからだ。

こうした現実のデータを見ると、アメリカを含めた西側諸国が中国を恐れる理由がよく分かる。

アメリカを含めた西側諸国は、ロシア相手なら余裕だが、中国相手だと束になってかかっても対抗できなくなってしまっているからだ。

アメリカは、デジタルとサービス産業に軸足を移して世界1位の経済大国の地位を保ったが、その代償は大きかったようだ。

これまで、アメリカの強大な軍事力を下支えしてきた「物量の国」という看板が消えてしまったのだ。

そんなアメリカが、ロシアと戦うウクライナに膨大な軍事支援をしている。

このままロシア・ウクライナ間の戦争が長引けば、アメリカに日本を支援する余裕など無くなってしまう。

アメリカの力が弱まれば、日本は間違いなく「漢の倭の奴の国」になる、中国の衛星国だ。それはそれで、日本の地政学的な運命かもしれない。

それを避ける方法は一つ、アメリカの51番目の州にしてもらうことだ。アメリカにとってもメリットの大きいウィンウィンの統合になる。